2017.3.18
シャンプーをお風呂でする方やシャワー付きの洗面台で洗う方がいると思いますが、その多くがお湯で洗われていることでしょう。
その時、何℃くらいのお湯で流してますか?
今は寒いので熱めのお湯ですか?そしてこれからだんだんと暖かくなると、割と低めの温度になっていくことでしょうが、実は正しいシャンプーにはお湯の温度も大切なんです。
人間は、爬虫類や両生類のように周囲の温度の影響を受け体温が変わる変温動物と違い、平均36.89℃の体温で安定をしている恒温動物です。
あれ?意外と高いなと思われた方もいらっしゃると思いますが、この温度は「中核温」と言われているものです。
中核温が高温なのは、人間が生命活動をする上で大切な臓器や脳の働きを保つために、体の中心に行くほど高く安定しているためです。
一方、末端の手足や皮膚に近いところは季節や環境の温度に影響が強く受けやすいので、28℃程度になっています。
その体温で生命活動に大切な内部を守っていますが、同様に外部も守らなくてはなりません。
外部を守るとは、皮膚を守るということで、皮膚を守るためには皮脂が必要です。
皮脂は皮膚が硬くなり破れないようにしなやかに保ったり、雑菌が体内に入らないように、守ってくれます。
健康な皮膚はpH4.5~6.0の弱酸性が正常の範囲で、これは皮膚自体のpHではなく、これを保っている皮脂膜の値です。
この数値から出てしまうと、皮膚のバリア機能が働きにくくなってしまいます。
これまで、お伝えしてきた正しいシャンプーの中に
・毛穴を清潔にすること
→頭皮湿疹・泡
・皮膚を守ること
→常在菌・乾燥
をお伝えしてきましたが、これらを成り立たせるためには、しっかり立てた泡と適切な温度が必須です。
毛穴の汚れを取りやすくするためには42℃ぐらいの温度が洗い流しやすいのですが、この温度には弊害もあります。
人間の皮脂は30℃くらいで溶け出して、40℃では保湿成分が溶け出してしまいます。
つまり40℃を超えてしまうと、保湿成分が抜け乾燥を促進したり、そのお湯自体が刺激となり皮膚が弱り痒みの原因となってしまいます。
ですから、寒さも考慮すると37〜39℃にすることが適温と言えます。
ですがこの温度ですと毛穴の汚れが取りきれない恐れがあるので、より密の濃いよく泡立てたシャンプーで洗うと、頭皮に負担をかけずに、毛穴も洗えるのです。
健康な頭皮のために、泡、温度、洗い方を意識してみましょう。
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東京都理容生活衛生同業組合 教育部 セミナM MKB分科会
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